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今週(6/13〜19)のPipeline

 投稿者:パイパー森  投稿日:2009年 6月14日(日)10時46分2秒
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  今週の Pipeline も早々に Homepage からアクセスする今週のプレイリストが表示され、放送も時間どおりに始まりました。

今週のプログラムは、アイルランド、アメリカ、カナダ、フランスなど世界各地のケルト圏からの風といった感じで、バラエティーに富んだ演奏が聴けます(って、私自身は実際に聴いてはいませんが…)。

ピーブロックについては、Ann Haymann という人による“The Earl of Wigton's Lament”という曲。
…ですが、実はこれは先日 5/2〜8 の Pipeline でオンエアされた“The Desperate Battle of the Birds”と同様にパイプで演奏されるものではないので、厳密に言うと「ピーブロックの曲」です。

ガリー・ウェストの解説によると、世にはフィドルによってピーブロック(風?)の曲を演奏する「フィドル・ピーブロック」というジャンルがあるということで、この曲はその中の一曲とのこと。…といっても、今回はさらに混みいっていて、その曲をクラスサック(ワイヤー・ストリングのハープ)で演奏した音源です。

う〜ん、「フィドル・ピーブロック」というジャンルがあるんですね。
確かに、私が唯一そのような例で持っている音源として、Angus Grant の“Highland Fiddle”(Topic 12TS347/1978)というアルバム(当然ながらLP)に入っている“Dargai”という曲がありますが、今更ながらそのライナーノーツを読んでみると、確かにこの曲はかの偉大なフィドラーである Scott Skinner が作曲したという、正に「フィドル・ピーブロック」であるということが読み取れました。

さて、今回の「ピーブロックの曲」は、前回の“Desperate Battle”とは違って、bugpiper さんにもきっと気に入っていただけると確信しています。私は大変深く感じ入りました。琴線に触れる音楽に出会った時の常として、聴き終わった後も聴いたメロディーが心地良い余韻とともにいつまでも頭の中に響きつづけています。

そして、同時にそれは先日記したパイプのかおり第32話で紹介した話題に繋がる、つまり、ピーブロックのルーツとしてのアイルランドのハープミュージックを彷彿とさせる演奏でもあります。

  ☆  ☆  ☆

しかし、Angus Grant によるフィドルによるフィドル・ピーブロックにしても、今回のクラスサックによるフィドル・ピーブロックにしても、私が真に好むパイプによるピーブロックと「何かが違うな〜?」と感じてしまうのはどうしても否めません。そこで、頭に残るハープの妙なるメロディーを反芻しながら、その理由についてしばし思いを馳せてみました。

その要因の一つとしては、フィドルやハープの優しい音色と、天空を貫く猛々しいチャンターの音色の違い、つまり、主旋律を奏でる楽器の根本的な音色に対する好み、という面があることは確かです。しかし、実のところ私にとってのこの違和感の最大の要因は「ドローン・ノートの存在」ということにあるのではないか、と思い至りました。

もしも、クラスサック奏者にもう一本の手か、足で弦を弾く装置があったとして、メロディーを奏でる傍らで、ベース弦をずっとつま弾いていたら、あるいは、フィドル奏者の横で、ディジェリドゥ奏者がベース音をならし続けていたとしたら、これらのフィドル・ピーブロックはもっとずっと私好みの音楽として身体に染み入ってくるような予感がするのです。

インド音楽やバリ島のガムラン、そして、トラッドの世界で言えばハーディガーディの演奏など、私が好む音楽に共通しているのはどれもが必ずドローン・ノートが存在しています。

ジョン・レノンが唄う“Across the Universe”が過剰な装飾にまみれたオリジナル発売の“Let It Be”ではさほど深い印象を受けなかったにも関わらず、タンブーラの伴奏がクリアに聴こえる録音時本来の姿を復元した“Let It Be… Naked”のでは全く違った印象を受けたというところからも、私のドローン・フェチの深刻さが現れているように思えます。

http://home.m00.itscom.net/library/Diary/2003/diary0312.html#Anchor-2003-47857

 
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